雑記

よく使うフレーズ「お手数ですが」の使い方や意味と場面を解説、英語表現も!おてかず?

どうも~げだや(@Geda_ya)です。

好評の、ビジネスマンのための日本語解説シリーズです。

今日は、「お手数ですが・・・」です。ビジネスマンならよく使いますよね?

メールでも使いますし、世間話で、

お手数ですが、稚内にある弊社の工場まで起こしいただければ幸いです。なお、交通費は当然のごとく御社もちでございます」

「はは、ご冗談を」

みたいなやりとりありますよね?

げたや
げたや
ないか。笑

つまらんやりとり。笑

お手数ですが、可及的速やかに、私のケツ穴を確定させていただけますでしょうか?」

「それでは、至急、弊社上司に相談の上、ケツ穴確定について決済をあげさせていただきますので、ケツの方をお拭きになりお待ちいただければ幸いです」

笑。

 

まぁいまから、面白い使い方や正しい使い方を解説するので、最後までゆっくり見ていってくださいね~

最後にあっと驚く仕掛けがあるかも!?

「お手数ですが」の意味と本質

さて、お手数ですがとはどういう意味で、どこで、どの場面で使うのでしょうか?

「お手数ですが」という表現は、文字通り「手数(てすう)」、つまり手間や労力をかけてもらうことへの配慮を示す表現です。

この言葉の面白い点は、相手に負担をかけることを認めつつ、それでもお願いをするという、日本語特有の遠回しな依頼方法を体現していることです。

言葉の解剖学

  • 「お」:尊敬の接頭語
  • 「手数」:手間や労力
  • 「ですが」:クッション言葉としての役割

この組み合わせが、相手への配慮と依頼の意図を巧妙にバランスさせています。

使用上の興味深いポイント

「お手数ですが」を使用することで、依頼する側が相手の労力を認識していることを示します。これにより、依頼を受ける側は自分の努力が認められていると感じ、より協力的になる傾向があります。

また、この表現は、日本の「察する文化」を反映しています。直接的な依頼を避け、相手の気持ちを先回りして配慮する日本的なコミュニケーションスタイルの典型例と言えるでしょう。

歴史的には、起源を正確に特定するのは難しいですが、以下のような発展過程があったと考えられます:

  1. 古語の「手数(てかず)」から派生
    • 「手数」は元々「手間」や「労力」を意味する言葉でした。
  2. 江戸時代頃から丁寧表現として使用
    • 商取引や公的な場面で使われ始めたと推測されます。
  3. 明治時代以降、ビジネス用語として定着
    • 近代化に伴い、ビジネスマナーの一部として広く普及しました。
  4. 現代における使用
    • メールやビジネス文書で頻繁に使用される定型句となっています。
    • 過剰使用への注意や適切な使用法についての議論も増えています。

「お手数ですが」は、日本の言語文化における「遠回しな表現」や「相手への配慮」を重視する傾向を反映した表現の一つと言えます。

時代とともに、その使用法や意味合いに微妙な変化があったものの、基本的な機能は維持されてきました。

使用時の注意点と面白いトリビア

  1. 過剰使用に注意:一つのメール内で何度も使用すると、かえって誠意が感じられなくなる可能性があります。
  2. 誤用の落とし穴:「お手数をかけさせて」は誤りです。正しくは「お手数をおかけし」です。この誤用は、日本語の微妙なニュアンスの難しさを示しています。
  3. 進化する敬語:「お手数ですが」は、ビジネス日本語の進化を示す好例です。以前はより formal な表現が好まれましたが、現代では適度な丁寧さと親しみやすさのバランスが重要視されています。
  4. 国際比較:英語圏では “Sorry to trouble you, but…” のように直接的な謝罪を含む表現が多いのに対し、日本語の「お手数ですが」は謝罪と依頼を巧妙に融合させています。

 

お手数ですがをのやりとり例一覧

例をあげとくので、実生活で、がんがん使ってくださいね!

お手数ですがの使用例をいくつか紹介します:

  1. メールでの依頼:
    「お手数ですが、添付資料をご確認いただけますでしょうか。」
  2. 電話での依頼:
    「お手数ですが、田中様をお呼びいただけますか。」
  3. 会議での発言:
    「お手数ですが、先ほどの説明をもう一度お願いできますか。」
  4. 店舗での依頼:
    「お手数ですが、こちらの商品を見せていただけますか。」
  5. 上司への依頼:
    「お手数をおかけして恐縮ですが、この書類にサインをいただけますでしょうか。」
  6. 取引先への依頼:
    「お手数ですが、見積書を再送いただけると幸いです。」
  7. 同僚への依頼:
    「お手数ですが、この資料を佐藤さんにお渡しいただけますか。」
  8. クレーム対応:
    「お手数ですが、不具合の詳細をお聞かせいただけますでしょうか。」
  9. 予約変更:
    「お手数ですが、予約日時の変更は可能でしょうか。」
  10. 情報提供の依頼:
    「お手数ですが、最新の営業時間をお教えいただけますか。」

これらの例から、「お手数ですが」は相手への配慮を示しつつ、丁寧に依頼や確認を行う際に広く使用されることがわかります。状況や相手との関係に応じて、適切に使用することが重要です。

お手数ですがをの言い換えは?

「お手数ですがを」に対する具体的な言い換えは、難しいですね。

ですが、しぼりだした「お手数ですが」の言い換え表現を10個ご紹介します。

  1. 恐れ入りますが
  2. 申し訳ありませんが
  3. ご面倒をおかけしますが
  4. 失礼ですが
  5. 差し支えなければ
  6. 大変恐縮ですが
  7. ご多忙中恐縮ですが
  8. 誠に勝手ながら
  9. 僭越ながら
  10. 恐縮ではございますが

これらの表現は、「お手数ですが」と同様に、相手への配慮を示しつつ依頼や確認を行う際に使用できます。状況や相手との関係性に応じて、適切な表現を選ぶことが重要です。

これらの言い換え表現を使い分けることで、より豊かで丁寧なコミュニケーションが可能になります。



お手数ですが漫談

皆さん、こんにちは。

私、会社で「お手数ですが」の使い過ぎで有名なんです。ある日、上司に呼ばれまして。

「君ね、『お手数ですが』の使い過ぎだよ」って。

私、「はい、申し訳ございません。お手数ですが、もう少し詳しく教えていただけますでしょうか」

上司、「だからそれだよ! 今の返事にも使ってるじゃないか」

「あっ、すみません。お手数ですが、もう一度ご指摘いただけますか」

上司、「だから、今も使ってるって!」

「え? 本当ですか? お手数ですが、録音させていただいてもよろしいでしょうか」

上司、「もういい! 帰れ!」

「はい、わかりました。お手数ですが、お先に失礼いたします」

翌日、同僚に「昨日、上司に怒られたらしいね」って聞かれて。

「うん、お手数ですが、詳しく説明してもいいかな」って答えたら、
「いや、もういいよ」って言われちゃいました。結局、私の「お手数ですが」病は治らず、

今じゃ社内で「お手数マン」って呼ばれてます。

でも、みんなに「お手数マン」って呼ばれるのは、正直ちょっと面倒くさいんですよね。だから最近は「お手数ですが、『お手数マン』とは呼ばないでいただけますか」
って頼んでます。え? それでも「お手数ですが」使ってるって?

…お手数ですが、それはスルーしていただけますか?

この漫談は、「お手数ですが」の過剰使用を面白おかしく誇張し、言葉の使い方に関する自覚の無さをユーモラスに描きました。

実際のビジネスシーンでは適切な使用が求められますが、このような極端な例を通じて、言葉の使い方を再考する機会を提供しています。

日本人がお手数ですがと言う理由は?外国人と違う?

「お手数ですが」のような丁寧な表現は、確かに日本語特有のものですが、英語圏を含む他の文化でも類似の概念は存在します。ただし、表現方法や使用頻度に違いがあります。

文化の違い

  1. 日本文化の特徴:
    • 遠回しな表現を好む
    • 相手への配慮を言葉で明示する
    • 謙譲の精神を重視する
  2. 英語圏の文化:
    • より直接的な表現を好む傾向がある
    • 相手への配慮は別の方法で示すことが多い
    • 効率性を重視する場合もある

英語での表現方法

英語には「お手数ですが」と完全に一致する表現はありませんが、類似の意図を伝える表現はいくつかあります:

  1. “I’m sorry to trouble you, but…”
    (お手数をおかけして申し訳ありませんが…)
  2. “If it’s not too much trouble…”
    (あまりご面倒でなければ…)
  3. “Would you mind…?”
    (〜していただけますでしょうか?)
  4. “I hate to bother you, but…”
    (お邪魔して申し訳ありませんが…)
  5. “If you could…”
    (もし〜していただければ…)

これらの表現は、日本語の「お手数ですが」ほど頻繁には使用されません。英語圏では、依頼の内容自体が適切であれば、このような前置きなしに直接依頼することも多いです。

使用上の注意点

  1. 状況に応じた使用:フォーマルな場面や初対面の相手には、これらの丁寧な表現を使うことが適切です。
  2. 過剰使用を避ける:日本語ほど頻繁に使用すると、かえって不自然に感じられる可能性があります。
  3. 文化的背景の理解:国際的なビジネスシーンでは、相手の文化的背景を考慮して適切な表現を選ぶことが重要です。

結論として、「お手数ですが」のような丁寧な表現は、日本文化特有のものですが、英語圏を含む他の文化でも類似の概念は存在します。

ただし、その使用頻度や表現方法には違いがあるため、状況に応じて適切に使用することが大切です。

※外国人用説明文

Here’s a summary in English of our discussion about the Japanese phrase “お手数ですが” (O-tesuu desu ga):

Summary of “O-tesuu desu ga”

“O-tesuu desu ga” is a polite Japanese expression commonly used in business settings. It roughly translates to “I’m sorry for the trouble, but…” or “If it’s not too much trouble…”.Key points:

  1. Meaning: It acknowledges the effort or inconvenience caused to the other person when making a request.
  2. Usage: Frequently used in emails, phone calls, and face-to-face interactions to preface requests or favors.
  3. Cultural significance: Reflects Japanese culture’s emphasis on politeness, consideration for others, and indirect communication.
  4. Psychological effect: Shows awareness of the other person’s effort, potentially making them more willing to help.
  5. Caution: Overuse can diminish its effectiveness or sound insincere.
  6. English equivalents: Similar expressions exist in English, such as “I’m sorry to trouble you, but…” or “If it’s not too much trouble…”, but are used less frequently.
  7. Cultural differences: While Japanese culture values such polite expressions, English-speaking cultures often prefer more direct communication.
  8. Alternatives: Several Japanese phrases can be used similarly, like “恐れ入りますが” (Osore irimasu ga) or “申し訳ありませんが” (Moushiwake arimasen ga).

Understanding and appropriately using phrases like “O-tesuu desu ga” is crucial for effective communication in Japanese business contexts, reflecting cultural nuances and social expectations.


お手数まとめ

「お手数ですが」は、単なる丁寧な表現ではなく、日本語の奥深さと文化的背景を反映した興味深いフレーズです。この言葉を使いこなすことは、単に言語スキルを向上させるだけでなく、日本のビジネス文化への理解を深めることにもつながります。

適切に使用すれば、相手への配慮と自分の要望を巧みに伝える強力なコミュニケーションツールとなります。ただし、過剰使用や誤用には注意が必要です。

「お手数ですが」の使用は、まさに日本語コミュニケーションの芸術と言えるでしょう。