どうも～社会常識系まとめブロガーのげだや(@Geda_ya)です。
葬儀や告別式って必ずありますよね。お悔やみの言葉選びって難しい・・・
葬儀場でのお悔やみの言葉は、故人を偲び、遺族を慰めるための大切なコミュニケーションの一つです。
また、お悔やみの言葉は、故人の死を悼み、その家族や友人に対して慰めや支援の意を表すためのものです。これらの言葉は、個人の感情や文化、宗教に基づいて異なる表現がされます。
しかし、どのような言葉を選べば適切なのか、また相手の宗教や文化に配慮する必要があるなど、気を配るべきポイントも多いものです。
そこで本記事では、葬儀場でのお悔やみの言葉について、ポイントや例文などを解説していきます。
目次
日本におけるスタンダードなお悔やみの言葉
日本では、お悔やみの言葉は非常に慎重に選ばれます。形式的で礼儀正しい言葉遣いが求められます。一般的なお悔やみの言葉には以下のようなものがあります。
- 「ご愁傷様です」 – これはもっとも一般的なお悔やみの言葉で、「あなたの悲しみに対して深く同情します」という意味を持ちます。
- 「心よりお悔やみ申し上げます」 – これは、より丁寧な表現で、心からの哀悼の意を表しています。
- 「ご冥福をお祈りいたします」 – 亡くなった方の冥福を祈る言葉です。
お悔やみの表現方法
日本では、お悔やみの言葉は直接的な対話だけでなく、書面や電報、メールなどでも伝えられます。以下はその一例です。
- 弔電 – 電報によるお悔やみのメッセージは、特に遠方で葬儀に参加できない場合に用いられます。
- 香典 – 香典袋にお悔やみの言葉を書いて、葬儀の際に渡します。これも故人への尊敬と家族への支援の一環です。
お悔やみの言葉（その他一般）
他には、こんな言い回しがありますね。
| 状況 | お悔やみの言葉 |
|---|---|
| 思いがけないことでの損失 | この度は、思いがけないことでさぞかしお力落としのこととお察しいたします。心よりご冥福をお祈り申し上げます。 |
| 突然のご逝去 | お亡くなりになったことを大変残念に思います。思いがけないことでお力落としのことと察しますが、心よりご冥福をお祈り申し上げます。 |
| 突然の別れ | この度は、突然の別れに胸が痛みます。お力落としのことと思いますが、深い哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます。 |
| 大切な人を失ったこと | お亡くなりになったことを知り、心よりお悔やみ申し上げます。ご家族の皆様にとって、大切な存在であったことは痛感しております。ご冥福をお祈り申し上げます。 |
| 悲しい出来事 | このような悲しい知らせを聞き、心よりお悔やみ申し上げます。思いがけないことでお力落としのことと察しますが、ご冥福を心からお祈りいたします。 |
| 病気による亡くなり | お亡くなりになったことを知り、深く悲しみを感じております。お力落としのことと察しますが、心よりご冥福をお祈り申し上げます。 |
| 思いもよらない別れ | 思いもよらない別れに、心が痛みます。お力落としのこ ことと思いますが、深い哀悼の意を表して、ご冥福をお祈り申し上げます。 |
| 突然のご逝去 | この度は突然のご逝去に、深くお悔やみ申し上げます。ご家族の皆様にとって、大切な存在であったことを痛感しております。ご冥福をお祈り申し上げます。 |
| 言葉に尽くせないほどの悲しみ | お亡くなりになったことを知り、心から悲しみを感じております。思いがけないことでお力落としのことと察しますが、心よりご冥福をお祈り申し上げます。どうか、ご家族の皆様にお力をお送りいただけますよう、お願い申し上げます。 |
受付で述べるお悔やみの言葉
- お悔やみ申し上げます。ご家族の皆様に心よりお悔やみを申し上げます。
- この度はご愁傷様です。心よりお悔やみを申し上げます。
- ご冥福をお祈りいたします。遺族の皆様には心よりお悔やみを申し上げます。
- この度は大変ご苦労をおかけしました。心よりお悔やみを申し上げます。
- 亡くなられた○○様のご冥福をお祈りいたします。遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。
- ご家族の皆様には心よりお悔やみを申し上げます。○○様が安らかに眠れるよう、お祈りしております。
葬儀場でのやりとりシュミレーション
例1：お悔やみを述べる場合
A: お悔やみ申し上げます。
B: ありがとうございます。○○さんが亡くなったことはとても悲しいことですが、たくさんの方に見送っていただけて、心強く感じております。
例2：お悔やみを受ける場合
A: ○○さんのご冥福をお祈りいたします。
B: ありがとうございます。○○さんは生前から周りの方に愛され、温かく見守られていました。今後も私たちは、○○さんの思い出を大切にしていきたいと思っています。
例3：お礼を述べる場合
A: 今日はご多忙の中、お越しいただきありがとうございました。
B: いえいえ、お悔やみ申し上げることができてよかったです。○○さんとの思い出を語り合えたことは、とても心に残りました。
例4：お礼を受ける場合
A: ご多忙の中、お越しいただきありがとうございました。
B: いえいえ、○○さんが大切な存在でしたから、お悔やみ申し上げたかったのです。また何かお力になれることがありましたら、いつでもご連絡ください。
交通事故で亡くなった場合のお悔やみの言葉
「交通事故での突然のご逝去、心よりお悔やみ申し上げます。」
「愛する○○さんが交通事故で亡くなられたこと、心からお悔やみを申し上げます。」
「交通事故でのご逝去に、心から哀悼の意を表します。」
病気で亡くなった場合のお悔やみの言葉
「病気での突然のご逝去、心よりお悔やみ申し上げます。」
「長い闘病生活を送られた○○さんが、ついに安らかにお眠りになられたこと、心からお悔やみを申し上げます。」
「病気に苦しみながらも、家族の方々に見守られながら生き抜いてこられた○○さんが、今度は天国でゆっくりと休んでいらっしゃることをお祈りしています。」
不慮の事故などで亡くなられた場合のお悔やみの言葉
「突然の不慮の事故でのご逝去、心よりお悔やみ申し上げます。」
「○○さんのご冥福を心からお祈りいたします。突然の不慮の事故に驚き、衝撃を受けています。」
「不慮の事故で亡くなられた○○さんに対して、心から哀悼の意を表します。」
高齢（９０歳以上）でなくなった場合のお悔やみの言葉
「長い人生を全うされた○○さんのご冥福をお祈りいたします。心よりお悔やみ申し上げます。」
「長い歳月を過ごし、たくさんの思い出を作ってこられた○○さんが、今度は天国で安らかにお眠りになられたことをお祈りしています。」
「長い人生を生き抜いてこられた○○さんの偉大さに敬意を表しつつ、ご冥福をお祈りいたします。」
その他の場合
その他、事故や病気以外にも、自然死や自殺、病気に苦しんでいたなどの場合には、以下のようなお悔やみの言葉があります。
・自然死の場合
「自然死による○○さんのご逝去に、心よりお悔やみ申し上げます。」
「長い人生を生き抜いた○○さんが、今度は天国で安らかにお眠りになられたことを、心からお祈りしています。」
・自殺の場合
「自殺によるご逝去に、心よりお悔やみ申し上げます。」
「自殺によってお別れすることになってしまった○○さんが、今度は天国で安らかにお眠りになられることをお祈りしています。」
・病気に苦しんでいた場合
「長い病気生活を送られた○○さんが、ついに安らかにお眠りになられたこと、心からお悔やみを申し上げます。」
「病気に苦しまれながらも、周りの方々に支えられて生き抜いてこられた○○さんが、今度は天国でゆっくりと休んでいらっしゃることをお祈りしています。」
宗教別に気をつけることは？
宗教によって、お悔やみの言葉や挨拶の仕方に違いがある場合があります。そのため、場合によっては宗教に関する知識や文化について調べ、適切な対応を心がける必要があります。
例えば、キリスト教では「神の御心によって召された」という表現がよく使われます。また、仏教では「往生（おうじょう）」という表現があります。また、イスラム教では、故人の霊魂が天国に受け入れられるようにという祈りが大切であり、お悔やみの言葉と合わせて祈りを捧げることが一般的です。
その他にも、ユダヤ教、ヒンドゥー教、シク教、仏教など、宗教によって異なるお悔やみの言葉や挨拶の仕方があります。そのため、できる限り事前に調べて、適切な言葉を選ぶようにしましょう。また、場合によっては、宗教関係者に相談することも必要です。
・キリスト教
「天国で安らかにお眠りになられることをお祈りしています。」
「神の御心によって召された○○さんのご冥福をお祈りいたします。」
「天使たちが○○さんを迎え入れ、神様が永遠の安らぎを与えてくださることをお祈りします。」
・仏教
「○○さんが西方極楽浄土（じょうど）に往生（おうじょう）されますよう、お祈りしています。」
「涅槃（ねはん）に入る○○さんについて、心よりご冥福をお祈り申し上げます。」
「○○さんが苦しみから解放され、慈悲深き仏さまに導かれることをお祈りします。」
・イスラム教
「故人の霊魂が天国に受け入れられるように、祈りを捧げます。」
「○○さんが神の下に召され、永遠の安らぎを得ることを願っています。」
「故人が永遠に眠り続ける天国で、慈悲深きアッラーに祝福されますよう、祈りを捧げます。」
・ユダヤ教
「故人が天国で安らかに眠ることを願っています。」
「故人の魂が天国に召され、神さまに永遠の安らぎを与えられますよう、祈りを捧げます。」
「○○さんの魂が、天国に到達して慈悲深き神に守られることをお祈りします。」
ただし、知ったかぶりが一番恥ずかしいので、無難に、お悔やみ申し上げますが良いかも。
お悔やみの言葉を言う際に気をつけるべきポイントとは
お悔やみの言葉を言う際のポイントは以下の通りです。
相手の気持ちに寄り添う
お悔やみの言葉を言う際には、相手の気持ちに寄り添って話をすることが大切です。相手が悲しんでいるときに、あまり元気がない口調で話すと、相手に失礼になります。相手の感情に合わせて話のトーンやテンポを調整しましょう。
簡潔に伝える
お悔やみの言葉は、簡潔で明確に伝えることが大切です。深い哲学的思考を述べることは避け、相手が理解しやすく、心に残るような言葉を使いましょう。
心からの気持ちを表現する
お悔やみの言葉を言う際には、心からの気持ちを表現することが大切です。ただ単に言葉を並べるだけではなく、相手の気持ちに共感し、自分自身もその悲しみを共有することが大切です。
適切なタイミングで言葉をかける
お悔やみの言葉は、適切なタイミングで伝えることが大切です。葬儀や告別式などで、遺族にお悔やみの言葉を伝えるのは適切です。また、その後も適度な距離感を保ちつつ、相手の気持ちを考慮して適切なタイミングで話をかけるようにしましょう。
宗教や文化に配慮する
相手の宗教や文化に配慮することも大切です。例えば、キリスト教では「神の御心によって召された」という表現がよく使われますが、それが他の宗教では不適切な表現になる場合があります。相手の宗教や文化について、事前に調べておくことも大切です。
以上のポイントを意識しながら、相手に寄り添ったお悔やみの言葉を伝えるようにしましょう。
お悔やみの言葉で言ってはいけない言葉とは
お悔やみの言葉には使ってはいけない忌み言葉があります。以下に代表的なものをいくつか挙げます。
死語や縁起の悪い言葉
「死んだ」、「逝ってしまった」、「亡くなった」など、死語や縁起の悪い言葉は避けましょう。代わりに「旅立った」「お亡くなりになった」など、丁寧かつ優しい表現を用いるようにしましょう。
軽蔑的な言葉
「死んだら楽になった」「もういい年だったから仕方ない」など、軽蔑的な言葉は避けましょう。相手にとって傷つきやすい言葉を避け、故人を敬い、遺族を慰めるような言葉を選ぶようにしましょう。
宗教上の忌み言葉
相手の宗教に関連する言葉であっても、不適切な表現は避けましょう。例えば、仏教では「死」という表現は縁起が悪いとされているため、「往生（おうじょう）」などの適切な言葉を用いるようにしましょう。
失礼な表現
相手の感情や状況に配慮しない、失礼な表現は避けましょう。例えば、相手が悲しんでいるのに「元気を出して」というような言葉は、相手に寄り添っていないと感じられ、失礼な表現となる場合があります。
以上のような忌み言葉は、相手を不快にさせたり、故人を冒涜することになります。そのため、お悔やみの場では丁寧で適切な表現を心がけるようにしましょう。
×ダメな例×
・お亡くなりになった方に対し、『まあ、そんなに大げさに悲しむこともないでしょう。死ぬのは誰でもわかっていることだし、そんなに驚くことじゃない』といったような、相手の感情に配慮が欠け、失礼かつ無神経な発言は避けるべきです。
・相手が悲しみにくれている場において、故人に対して、『こんなに早く死ぬとは、甘えた人生を送ってきたからだろう』などと、失礼かつ冒涜的な発言をすることは、相手を傷つけるだけでなく、故人を軽蔑しているという印象を与えることになります。
相手の気持ちに寄り添い、故人を敬い、適切な表現を選ぶことが大切です。
葬儀を途中退席する場合のお言葉
故人のご冥福をお祈りしつつ、お別れの挨拶を申し上げます。申し訳ございませんが、先の用事のため、退席させていただきたく存じます。お時間を割いていただき、ありがとうございました。ご悲嘆の中、お疲れのことと存じます。どうかお体にご自愛くださいますよう、お祈り申し上げます。
お悔やみの言葉まとめ
葬儀場でのお悔やみの言葉は、相手の気持ちに寄り添い、心からの気持ちを表現することが大切です。
宗教や文化に配慮し、簡潔かつ明確な表現を心がけることで、相手を傷つけずに遺族を慰めることができます。
是非、これらのポイントを参考に、葬儀場でのお悔やみの言葉を伝える際には、適切な表現を選んでください。
お悔やみの言葉の選び方について、専門家同士議論をしてみた
司会: 今日はお悔やみの言葉の選び方について、専門家の方々に議論していただきたいと思います。
パネリスト:
- 山田先生 (宗教学者)
- 佐藤先生 (日本語学者)
- 田中先生 (心理学)
司会: では、山田先生、お悔やみの言葉の選び方について、宗教学的な視点からどのようなアドバイスをいただけますか？
山田先生: 仏教では、死は人生の一つの過程であり、新たな旅立ちであると考えられています。そのため、お悔やみの言葉には、故人の冥福を祈り、新たな旅立ちを祝福する気持ちが込められるべきです。
具体的な表現としては、「ご愁傷さまです」や「心よりお悔やみ申し上げます」といった一般的な挨拶に加え、「ご冥福をお祈りいたします」や「安らかにお眠りください」といった仏教的な表現を用いるのも良いでしょう。
司会: ありがとうございます。佐藤先生、日本語学的な視点から、お悔やみの言葉の選び方についてどのようなアドバイスをいただけますか？
佐藤先生: お悔やみの言葉は、相手との関係性や状況によって使い分けることが大切です。
例えば、親しい友人や家族に対しては、「突然のことで大変お困りのことと思います。何かできることがあれば、いつでも声をかけてください」といった、より親身な言葉をかけることができます。
また、目上の方に対しては、「ご愁傷様です」や「心よりお悔やみ申し上げます」といった、よりフォーマルな言葉を使うのが適切です。
司会: ありがとうございます。田中先生、心理的な視点から、お悔やみの言葉の選び方についてどのようなアドバイスをいただけますか？
田中先生: 遺族は悲しみや混乱の中にいるため、お悔やみの言葉をかける際には、相手の気持ちに寄り添うことが大切です。
そのため、故人の死因を尋ねたり、自分の悲しみを語ったりするのは避けましょう。また、長々と話をするのも控え、簡潔に言葉を伝えるようにしましょう。
司会: ありがとうございます。
パネリスト:
- 山田先生 (宗教学者): 「ご冥福をお祈りいたします」や「安らかにお眠りください」といった仏教的な表現を用いるのも良いでしょう。
- 佐藤先生 (日本語学者): 相手との関係性や状況によって使い分けることが大切です。
- 田中先生 (心理学): 相手の気持ちに寄り添うことが大切です。故人の死因を尋ねたり、自分の悲しみを語ったりするのは避けましょう。
司会: 今日はお忙しい中、ありがとうございました。
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