どうも~げだや(@Geda_ya)です。韓国マニアです。
韓国ドラマや映画、さらにはK-POPの歌詞などで、ちょっと耳慣れない言葉が飛び交うことってありませんか?
「なんだか強い言葉だな…」と感じたその表現、もしかすると
韓国語の悪口(욕/욕설)かもしれません。
韓国語の悪口は、日本語に比べてバリエーションが豊富で、かなりストレートな表現が多いのが特徴です。
しかし、このジャンルには文化的背景や使うべきでない危険な表現も多く含まれています。
今回は、そんな韓国語の悪口について、文化的な違いや注意点を交えながら、わかりやすく解説していきます。
目次
悪口=욕(ヨク)、욕설(ヨクソル)とは?
韓国語で「悪口」を意味する言葉は主に2つあります。
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욕(ヨク):悪口全般を指すカジュアルな言い方
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욕설(ヨクソル):ややフォーマルで、罵倒語やののしり言葉を意味します
日常会話では「욕」だけでも通じますが、どちらも非常に強い意味を持つことが多く、使用には細心の注意が必要です。
韓国語の悪口の特徴とは?
種類の多さと独特の創造性
韓国語の悪口は、とにかく種類が多い!
日本語の「バカ」「アホ」「くそ」などと比較しても、韓国語の悪口は創造的かつ多岐にわたるのが特徴です。
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家族(特に親)を侮辱する表現(패드립 / ペドゥリプ)
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動物にたとえる(豚・犬・牛など)
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性的表現や蔑視語も多数
また、インターネットスラングとして新しい욕が生まれることも珍しくありません。SNSや掲示板で生まれた言葉が若者に広まる…そんな現象も多く見られます。
感情表現がストレート
韓国社会では、感情表現が比較的ストレートです。
そのため、怒りや不満をそのまま悪口という形で発散する場面もあります。
ただし、これは親しい間柄や感情が高ぶった時に限られるケースがほとんどです。
公共の場やフォーマルな相手に使うのは絶対NGです。
背景にある文化や社会構造
悪口の背景には以下のような文化要素が見え隠れしています。
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ストレス社会の反映(感情の爆発)
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儒教文化による上下関係(目上には使わず、目下には厳しく)
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軍隊や男性中心文化から生まれたスラングも存在
親しい友達同士では「바보(パボ)=バカ」など、冗談まじりの軽い욕が飛び交うこともありますが、これも関係性と空気感が全てです。
絶対に使ってはいけない代表的な욕
外国人が絶対に使ってはいけない悪口もあります。以下のような表現は、冗談でも絶対にNGです。
씨발(シバル)
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意味:くそったれ/ちくしょう
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ニュアンス:極めて下品、場合によっては性的な意味合いも
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使用例:映画やドラマでは激怒したときによく出てきます
개새끼(ケセッキ)
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意味:犬の子
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ニュアンス:日本語でいう「くそ野郎」に近い
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非常に攻撃的かつ侮辱的な表現で、軽く使うのは大問題
このほか、親を侮辱する表現や、女性に対する性差別的な욕も多くありますが、紹介を避けるほど重い内容です。
陰口・悪口にも注意
韓国語では、直接的な욕(욕설)だけでなく、陰で言う悪口にも表現があります。
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뒷담화(ティッタマ):陰口を言うこと
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험담(ホムダム):悪意を持って誰かをけなすこと
これらも人間関係を壊す原因になりかねないため、使うべきではありません。

外国人が気をつけるべきポイント
1. ドラマや音楽で聞いても「真似しない」
「K-POPの歌詞で聞いた」「ドラマでかっこよかった」…そんな理由で使ってしまうのはとても危険です。
意味も状況も理解せずに使うと、トラブルの元になります。
2. 文化の違いを理解する
日本人が冗談で「バカだな〜」と言う感覚で、「パボ!」と言ってしまうと、相手を本気で怒らせることも。
言葉の重みと文化の違いをしっかり理解しましょう。
3. 代替表現を覚える
怒りや不満を表現したいときには、こんな丁寧な表現がオススメです。
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화가 나요(ファガ ナヨ):腹が立ちます
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기분이 안 좋아요(キブニ アン チョアヨ):気分が悪いです
無理に욕を使う必要はありません。丁寧さが何より大切です。
まとめ:知識として学び、実生活では使わないのが賢明!
韓国語の悪口は、語彙としては面白く、文化的にも興味深いジャンルです。
しかし、実際に使用するとなると、非常に繊細で、誤解を生みやすい表現でもあります。
韓国語を学ぶ上で、こうした表現を「知識」として知っておくことは大切ですが、実生活で使うことは避け、相手への敬意を持った言葉遣いを心がけましょう。
保存版。韓国語の悪口まとめ
強い悪口 (使用厳禁):
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씨발 (シバル / Ssibal): 最も有名で多用される非常に強い悪口。「くそったれ」「ちくしょう」など、非常に下品で侮蔑的な意味合いを持ちます。
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개새끼 (ケセッキ / Gaesaekki): 「犬の子」という意味ですが、非常に侮蔑的な表現。「この野郎」「くそ野郎」といったニュアンスです。
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좆 (チョッ): 男性器を表す非常に下品な言葉で、侮辱的な意味合いで使われます。
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병신 (ピョンシン): 身体や精神に障がいのある人を侮辱する差別的な言葉です。絶対に使うべきではありません。
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미친놈 (ミチンノム) / 미친년 (ミチンニョン): 「狂ったやつ」「気が狂った女」という意味で、相手を侮辱する強い言葉です。
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꺼져 (ッコジョ): 「消えろ」「失せろ」という意味の強い命令形です。
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相手の親を侮辱する言葉 (例: 니 애미/애비 씨발 (ニ エミ/エビ シバル) など): これはペドゥリプと呼ばれ、最もタブー視される行為の一つです。
比較的軽い(それでも使うべきではない)悪口・陰口:
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바보 (パボ): 「バカ」
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멍청이 (モンチョンイ): 「アホ」「間抜け」
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얼간이 (オルガニ): 「まぬけ」「とんま」
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재수 없어 (チェス オプソ): 「むかつく」「感じ悪い」
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짜증나 (チャジュンナ): 「イライラする」「うざい」
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loser (ルジョ): 英語由来の言葉ですが、「負け犬」「ろくでなし」といった意味で使われます。ルーザー。
陰口・悪口に関連する表現:
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뒷담화 (ティッタマ): 陰口、内緒の話
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험담 (ホムダム): 悪口、陰口
これらの言葉は、たとえ親しい間柄であっても、誤った状況や相手に使えば、深刻な人間関係の悪化を招きます。特に強い悪口は、相手を深く傷つけるだけでなく、場合によっては法的措置に発展する可能性もあります。
韓国語を学ぶ上で、これらの言葉の存在を知っておくことは理解につながるかもしれませんが、決して安易に使用したり、興味本位で試したりしないでください。
コミュニケーションにおいては、常に丁寧で相手を尊重する言葉遣いを心がけることが最も重要です。


